本作は裁判官で実務家教員の主人公・柊木雫(ひいらぎしずく)と彼女を取り巻く人々が、それぞれの価値観をぶつけ合いながら法曹界のあり方を問うリーガル青春群像サスペンス。舞台は裁判官や検察官、弁護士などを目指す学生たちが通う法科大学院、通称・ロースクールだ。柊木は生徒に目先の司法試験のノウハウを教えることしか興味がないロースクールの現実に直面。「人を知らなければいい法律家にはなれない」という信念を胸に、法の教科書には載っていない「人」を知るための授業でロースクールに新風を巻き起こしていく。タイトルはギリシャ神話に登場し、法や掟の女神とされるテミスに由来している。